食事と痛みの強さの間には、とても重要な関連性があります。
体重の変化や食べるもの、あるいはその両方が一緒に作用することで痛みに影響を及ぼします。
食品の成分に痛みに影響を及ぼすものがあることが知られています。例えば、オメガ3脂肪酸などがありますが、その他にも変えることのできる食品がたくさんあります。
食べるものに気を付けることで痛みを軽減することができるのです。
食べ物に含まれる脂肪は、痛みの感じ方に特に影響を及ぼします。
ある種の脂肪は炎症を悪化させますが、炎症を抑制する脂肪もあります。
オメガ3脂肪酸は、摂取されると特に赤血球の細胞膜に取り込まれます。
この物質は、痛みの刺激に対して神経が過敏になるのを防いでくれます。
サケやイワシなどの魚、菜種から作られる油やマーガリン、亜麻仁などの種子、クルミのほか、オメガ3脂肪酸の添加食品に含まれています。
これらが苦手なら、オメガ3脂肪酸のサプリメントを摂取することも可能です。
逆に控えなければならない脂肪の種類がいくつかあり、まず多価不飽和脂肪の摂取量を抑えてください。
また、心臓病を予防し、体重増加を避けるため、飽和脂肪を多く含む食品を減らしてください。
飽和脂肪とは、肉についている白色の脂肪や、乳製品由来の高脂肪食品、テイクアウトの食品や加工食品、揚げ物などによく含まれる脂肪のことで、カロリーが非常に高く、心臓に悪く、痛みにもよくありません。
このアプローチは、結果が出るまでに少し時間がかかります。
問題の脂肪酸がすべて細胞膜に取り込まれ、違いが生じ始めるには、最大で3カ月かかるからです。
また、他の食品群であるパンやシリアルでは、高繊維質な、全粒小麦や全粒粉を選んでください。規則正しい便通を助け、鎮痛薬の効き目にも影響します。
また、買い物をするときは、色とりどりの食料品、特に様々な野菜や果物を選ぶことを心がけましょう。野菜や果物は、炎症を抑え、痛みに対処する助けとなる様々な栄養素を含んでいるからです。
もう一つの健康的な食品群はパンとシリアルですが、その中でも、食物繊維を豊富に含む、全粒小麦や全粒粉を使ったものを選んでください。これは、規則正しい便通を保つのに役立ち、そのことは鎮痛薬を使用している場合には特に重要となるからです。
タンパク質が主体の食品では、脂肪の少ない赤身肉、鶏の胸肉、魚介類のような、できるだけ脂肪分の少ない食品を選んでください。
植物性タンパク質を重視してもよいでしょう。例えば、缶詰の豆や乾燥豆、レンズ豆、豆腐などです。
乳製品では、低脂肪や無脂肪の牛乳、カスタードやヨーグルトを選んでください。
ここまでは好ましい脂肪について話をしましたが、買い物リストに挙げてはならない食品もたくさんあります。
それがどういったものかは恐らくご存じでしょう。飽和脂肪や糖分が多いもの、そう、ビスケットやポテトチップス、キャンデーなどです。
それから、甘い飲み物を控えることも忘れてはなりません。清涼飲料水や栄養ドリンク、さらにはフルーツジュースでさえ、とてもカロリーが高いのです。
イライラして、物事がうまくいかないときは、何かを食べたいという衝動に駆られます。
そのため今では、食べないほうがいいものは一切キッチンに置かないようにしています。イライラしたときに、食べてしまわないようにするためです。
リラックスするようにして、何かほかのことをします。コンピューターで遊ぶなど何か面白いことをして、気持ちを紛らわせるのです。
痛みを抱えている人にとっての健康的な食事は、実はすべてのオーストラリア人にとっての健康的な食事と同じものです。
しかし、痛みを抱える人は特別な困難に直面することがあります。
友人や家族が、あなたを元気づけたり、気分をよくしようとして、チョコレートなどのお菓子を持ってきてくれるかもしれませんが、それらは痛みを抑える点では逆効果です。
それは、かつて好きだった健康的な食事を作るための、買い物や、料理などができなくなることです。
冷凍食品などの調理済み食品に関して言えば、あまりにも痛みがひどくて家で食事の準備ができないときも実際にあるでしょうから、そのようなときは、宅配ピザや宅配料理を注文するよりも、食料品店の冷凍食品コーナーに行って、調理済み食品を購入してください。
こうした調理済み食品には、健康的であることを示す、オーストラリア心臓財団の推奨マークが付けられており、それらを冷凍野菜と組み合わせて食べることも可能です。
こうしたことを日頃から続けていくと、しだいに痛みに変化がみられます。本当に努力してみる価値があるのです。
もし減量中であるか、健康的な食品を食べることができない場合は、総合ビタミン剤とミネラルのサプリメントが役立つかもしれません。
ほかにも様々なサプリメントが薬局、スーパー、健康食品店から入手できますが、それらを使用するときは医療従事者に相談してください。
場合によっては、服用している他のお薬に影響を及ぼして、危険な事態になる可能性もあるからです。
最初に気付いたことは、私は食事のパターンをまったく管理できていないということでした。
夜に眠れなかったので、起き上がり、戸棚の前に行って、そこにあるものは何でも食べていました。
自分に必要と最初に分かったものは、人からの助けでした。自分一人ではどうすることもできなかったのです。
それで、人の力を借りて適切なプランを立てました。
その時点で、野菜を買いに行ったり、料理したりする元気がなかった私にとって助けになったのは、3週間の間、きちんとした食事の宅配サービスを受けられたことです。栄養士によって管理された、栄養価の高い食事です。
それによって、よいことが二つありました。一つは規則正しく食事をするようになったこと、もう一つは栄養価の高い食品を楽しく食べられるようになったことです。
この対策を試してみて体重が減り始めると、やる気が出てきて、ようやく自分自身をコントロールできるようになりました。
でも、簡単なことではなかったので、実践するには手助けが必要でした。
私は大酒飲みでしたが、一晩でほとんど飲まなくなりました。
飲酒は私の食欲に多大な影響を及ぼしていました。
今では食欲を取り戻しました。今までは、アルコールが食事代わりになっていたことに気付いていませんでしたし、食べ物に気を遣うこともありませんでした。
もちろん、今はそうではありませんし、以前のようには飲んでいません。
食事を美味しく感じます。食べ物は最高です。
これほど気分が良くなったのは、何年ぶりでしょうか。
私は少し落ち着いて、…健康的に料理をする必要がありました。
テイクアウトしたり、店でよく考えずに買ってきた食品を電子レンジに入れるだけの手抜きはやめました。
体重を減らせるように、健康的な食事にする必要がありました。
また、落ち込んだときはいつも簡単で粗末な料理を作っていたわけでもありません。
バーベキューとサラダを用意し、裏庭に出て、家族と一緒に健康的に食事したりもしました。
特に、運動できないときは食事に気を配り、自分の健康を気遣うことはとても大切なことです。
体重が減って、体力がつき、痛みは非常に軽くなっています。
健康な食生活は、物事の感じ方に大きな違いをもたらしますが、これは痛みがあるときには特に顕著になります。
難しいかもしれませんが、本当に努力してみる価値があります。
今日、第一歩を踏み出し、がんばってみてください。時間とともに違いがわかってくるでしょう。
それでは、私のヘルスプランの中の「ライフスタイルと栄養」の項目に記入しましょう。
まだダウンロードされていない場合は、映像画面の下にある「私のヘルスプラン」のリンクからPDFファイルをダウンロードし、印刷してください。
それぞれのビデオを見終わったら、適切な項目に書き込んでください。
一度記入していただくだけで結構です。
記入したヘルスプランは、かかりつけの医師や医療従事者の診察を受ける際にお持ちください。
痛みを管理するうえで、素晴らしいスタートポイントとなるでしょう。