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2018-11-26

Topic No.26
腰痛に対する介入としての歩行の有効性:システマティックレビュー

The effectiveness of walking as an intervention for low back pain: a systematic review.
Hendrick P, et al. Eur Spine J 2010 19:1613-1620.

 

要約

急性・慢性腰痛に対するマネジメントとしての歩行の有効性について、Medline(1950~)、EMBASE(1947~)、AMED(1985~)、CINAHL、Cochrane、PeDro、PubMed、Scopusをもとにレビューした論文。ただし、歩行が”介入”として確認された論文を対象とした(歩行を”評価”のために用いた論文は除外した)。

方法:
543タイトル中、最終的に4論文(RCT 2論文、コホート1論文、ケースコントロール1論文)を取り込みレビューした。

結果/考察:
歩行を介入として扱った研究は4論文と少なく、low-qualityの3論文で腰痛が減少したと報告しているが、最も質の高い1論文では効果が認められなかった。
デザインの異なる研究間での比較は難しく、腰痛に対する介入としての歩行の有効性についてはエビデンスレベルが低く、主介入方法としての歩行の効果についてさらなる研究が必要である。

コメント

腰痛に対する運動療法として歩行を単独で処方することには疑問が残る。認知行動療法、集学的アプローチや教育的アプローチ等において教育や指導を徹底したうえでフィットネスとして歩行を取り入れることでADL向上に結び付く可能性があり、臨床効果は変わりうると考えられる。

ホームページ担当委員:松原 貴子