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2018-11-26

Topic No.13
歩行の余命や生涯医療費への影響について

Impact of walking on life expectancy and lifetime medical expenditure: the Ohsaki cohort study.
Nagai M et al. BMJ Open 1:e000240, 2011.

要約

「医療費は歩く量が多いと減少する」「歩行は死亡率の低下に関連する」という報告。

方法:
40-79歳,27738人のcohortを前向きに、医療費と生存率を13年間調査した。参加者を一日に一時間以上歩くか歩かないかに分けて、40歳からの余命と医療費を比較した。

結果:
40歳からの平均余命は、一時間以上歩く男性は、一時間未満の男性にくらべ有意に長かった。生涯の医療費も、長命にもかかわらず、一時間以上歩く男性の医療費は、一時間未満の男性のそれに比べ、7.6%有意に低かった。

コメント

慢性疼痛の治療の選択肢の一つに運動がある。歩行は簡便な運動のひとつであるが、それは生存率の延長、医療費を低下させることが示され、患者の動機づけになると思われる。

ホームページ担当委員:内山 徹